930mHpにまで発達し南西諸島に暴風雨をもたらした台風8号が列島を横断するコースで京都に迫っているこの日、早朝から強めの雨になったりしている。
鉾建て、おむかえ提灯、神輿洗いと重要行事、神事が行われる本日10日、多くの祭関係者が気をもんだことだろう。
それでも千年の歴史を絶やすことなく、京の数々のお祭りは、粛々と手はずに従って行われて来た。
午前6時、宮川堤祓所は清掃され、四条大橋の神用水をくみ上げるところには、斎竹建てられた。
午前10時、四条通大和大路東にある仲源寺に八坂神社宮司、神主、巫女、祇園祭を支える清々講社役員、そして神輿洗いを主催する宮本組が神事用の水を鴨川から汲み上げお祓いするため参集した。
お寺に八坂さんの臨時の手水舎(てみずや)というべきか別に設えられた位置で、参列者は身を清め、くみ上げる桶などの用具とも、お祓いを受け、雨の中、篳篥、笙、龍笛の三管雅楽に送られ鴨川に向かう。
すでに円錐の盛り砂、お清めの砂や御用水の提灯など一式が揃えられ、宮川堤祓所ではなく、仲源寺に神用水が夜の神輿洗いまで取り置かれるようだ。
3つの手桶にくみ上げられた鴨川の水は、仲源寺に持ち帰られ、お祓いの祝詞で神用水となり神輿洗いを待つ。