現在唯一の生稚児
古来「くじとらず」といって、毎年巡行の先頭を飾る。全ての山鉾は、この長刀鉾が注連縄を切って動かない限り巡行できない。生稚児(いきちご)が二人の禿(かむろ)と共に乗る唯一の鉾。

嘉吉元(1441)年頃の創建といわれ、鉾頭に三条小鍛冶宗近作の長刀を立てたので長刀鉾と呼ばれる。
この長刀は、のち大永2年(1522)に三条長吉作のものと取り替え、更に延宝3年(1675)には和泉守来金道作のものとなり、現在では竹に錫箔を張ったものを使用している。
長刀の正面が八坂神社や御所に向かないよう組立ての際南向きに取り付けられる。

辻回しの音頭取り。音頭取りは、通常巡行中2名、辻回しの時4名が行う。

