長刀鉾の稚児が13日、雨模様の中、八坂神社を参拝する「社参の儀」に臨み、白馬にまたがって四条通を長刀鉾町から祇園まで進んだ。
俗に「お位もらい」ともいわれ、八坂神社でお祓いをうけ、正五位少将の位と十万石大名の格式を授かる。

京随一の通りを社参行列が行く
京随一の通りを社参行列が行く

稚児、平井誠人君は白塗りの化粧をし、金の立烏帽子に水干姿で登場。補佐役の禿(かむろ)2人や長刀鉾保存会の役員らと、最後尾には母、女兄弟も続き、行列を作った。

朱色の西門が待ち構えます
朱色の西門が待ち構えます

稚児父祖父3代が自店舗前で休息
稚児父祖父3代が自店舗前で休息

支えられ

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いざ、祇園社へ

稚児は、平井誠人君(9)漬物製造販売平井誠一さん(46)の長男。 禿は、石田佳希君(10)菓子製造販売石田宏次さん(45)の次男。 同じく禿、井上喜晴君(10)印刷会社井上重樹さん(43)の長男。

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凛として

この子もご先祖の稼業、地域へのご奉仕、文化の継承、民主の決意を受け継ぐだろうか

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臨席する町衆

清々講社役員、宮本組組長も本殿での宣杖の儀、臨席 中村錦之助主演の映画「祇園祭」では、重要な役割で頻出した月行事 【がちぎょうじ、つきぎょうじ】の方々のイメージだろうか。 http://gion.kyotocf.com/ […]

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宣杖の儀を終え

長刀鉾の稚児は、この日の社参で正五位少将十万石の位を授かり、神の使いとなる「宣杖」と「稚児守り」を受ける

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挾箱持(はさみばこもち)

武家が公用の外出の際、従者に必要な調度装身具を納めて運ばせたもの。 家格などによって紋や作りの仕様が異なっていたとされる。 寺町御旅所前では、上に掲げ敬意を表している

これを境に稚児は地面に足をつけず強力(ごうりき)さんに担がれて移動。巡行まで祭壇のあるしめ繩の張られた部屋で過ごし、男性だけで食事をする。