祇園祭
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大船鉾後祭巡行完全復活
凱旋船鉾が150年ぶりに
50年ぶりの後祭復活で
前祭のトリ、船鉾が出陣船鉾と称されるのに対し、オオトリの大船鉾は凱旋船鉾といわれ、幕末以来の復興を図る。
観客、報道の注目が記念づくしの大船鉾に鉾建て、宵山、巡行に集まった。
2013年までの唐櫃による巡行参加
その後は御神体と懸装品を飾るだけの居祭りを行ってきたが、平成7年(1995年)にはそれも休止、神事のみとなった。
大活況の後祭宵山の四条町
平成9年(1997年)には宵山の囃子が復活、平成18年(2006年)には飾り席も再興し、平成26年に完全復活され、49年ぶりに再興された後祭山鉾巡行に参加した。
平成26年祇園祭の注目が後祭復活、大船鉾凱旋にあつまり、四条町は連日観衆に取り囲まれ、鉾上拝観は1、2時間待ちの列を作った。
巡行でもオオトリの凱旋船鉾・大船鉾に人の波がそのあとに続いた。
御旅所詣で
神幸祭神輿渡御で御旅所入りした三座のお神輿に「御旅所詣」して家族と町の平安を願うだけで十分にご利益を期待してよいのではないだろうか。
八坂の神様は御神輿に遷られ四条の新京極におられる。
神幸祭、還幸祭の巡行中ではじっくりと観られない、御神輿や八坂神社に伝わる宝物もじっくりと観られることだし。
飾り付けられた御神宝
http://gion.kyotocf.com/highlight/otabisho-moude/
無言詣
御旅所に7日間、更には、17日の夜から24日還幸祭当日まで8日間連続でとハードルが高い「無言詣」に挑んでいる人もいる。
三座の神輿は17日の神幸祭神輿渡御で御旅所入りし、七日間、二十四日の還幸祭まで鎮座する。
一般に祇園の無言詣(むごんもうで)といわれてるのは、花街に伝わる風習で、この間に舞妓さんが願い事をかなえてもらうためにする。
諸説伝聞されるが、
神輿鎮座の間にいっときに(多くの場合深夜に)八坂神社から御旅所へ七度往復し、無言で詣でる
石段下、宵宮神賑奉納。
宵山ではなく宵宮の。
おむかえ提灯や花笠巡行で練り歩く姿から、
転じて、この場ではハレの舞踊が見られます。
☆
神賑「しんしん・かみにぎわい」とは・・・
神社の恒例祭の時に、神殿において神職の執行する厳粛な祭典が終わった後、
神楽や獅子舞い、舞楽、奉納武道、奉納相撲、競射、神輿、山車、仮装行列など
さまざまな催しをするが、これらを総称して神賑行事という。
どうやら、神様は賑やかに歓待されることがお好みのようである。
●祇園商店街西特設舞台
舞 楽 弥栄雅楽会 18:10頃~
鷺 踊 祇園萬燈会 19:00頃~●祇園商店街東特設舞台
京 舞 祇園甲部歌舞会 19:00頃~
祇園祭音頭踊 祇園萬燈会 19:20頃~
大石囃子 大石神社巴会 19:30頃~
祇園獅子舞 祇園獅子舞研究会 19:45頃~
祇園太鼓 八坂神社祇園太鼓 20:00頃~
前夜祭 2014年7月15日(火)19:00頃~22:00 八坂神社参道・祇園石段下界隈
宵宮 2014年7月16日(水)18:00頃~ 八坂神社参道・祇園石段下界隈
075-531-2288(祇園商店街振興組合)
http://www.gion.or.jp/gionmatsuri/宵宮神賑奉納
神幸祭を知らずして、祇園祭を見たことにはならない。
祇園祭神幸祭の神事が八坂神社で執り行われ、寺町四条お旅所までの神輿渡御の出発となる。
その一足前を先導するのが、久世駒形稚児と神宝である。
これが重要で、スサノオの荒御霊を胸にさげている。
四条通祇園石段下が人垣に包まれている頃、境内では神幸祭と渡御の準備が行われ、
舞殿の周りをまわり、南楼門から出御し、元祇園を折り返し(中御座・東御座)、
東大路に出て、右北に進み西楼門前(祇園石段下)に三基は出揃う。
中御座神輿はスサノオの和御霊である。
二基(中御座・西御座)は四条通を東へ、二基(東御座・東若御座)は東大路を北へ進み、
祇園町を通り、各々氏子町の巡幸路を練る。
先導の久世駒形が四条御旅所に到着すると、
神宝を御旅所に飾る準備がされ、神輿を待つ。
三基の神輿は次々と、神輿会旗を靡かせ、神輿は揺さぶられ、
御旅所に7日間駐輦(ちゅうれん)される。
この場の空気は筆舌に表わしがたい。是非お出かけを。
御旅所は深夜におよび、帰宅には日が変わる。
長刀鉾など23基の巡行終了後からが祇園祭の始まりなのである。
久世駒形稚児「社参の儀」
祇園祭の神幸祭(17日)と還幸祭(24日)で馬に乗って中御座神輿を先導する久世駒形稚児13日、八坂神社で「社参の儀」に臨み、稚児のしるしとなる御神木の杉で作られた「杉守り」を授かった。
2人は金色の烏帽子に朱鷺色の狩衣姿で、綾戸國中神社の杉浦匠宮司とともに参拝。
久世駒形稚児は八坂神社とゆかりが深い綾戸國中(あやとくなか)神社(南区久世上久世町)の氏子から選ばれ、久世西小7年、7歳の戸倉昭人君が(あきと、左側)神幸祭を、山口輝君(ひかる)が還幸祭を騎馬先導する。
2人の父も稚児を務めたことがあり、山口君の兄の匠君も2年前に稚児だったという。
祇園祭は同じ素戔嗚尊(すさのおのみこと)をまつる綾戸國中神社の荒御魂(あらみたま)と八坂神社の和(にぎ)御魂が一体となって行われると伝わり、久世駒形稚児は御神体の「駒形」と呼ばれる馬の頭の彫刻を身につける。
写真は、昨年の還幸祭で。
「國中社は素盞鳴尊の荒御魂なり。八坂郷祗園社は素盞鳴尊の和御魂なり。依って一体にして二神、二神にして一体で神秘の極みなり。」
社参風景
長刀鉾稚児、社参道中
長刀鉾の稚児が13日、雨模様の中、八坂神社を参拝する「社参の儀」に臨み、白馬にまたがって四条通を長刀鉾町から祇園まで進んだ。
俗に「お位もらい」ともいわれ、八坂神社でお祓いをうけ、正五位少将の位と十万石大名の格式を授かる。
稚児、平井誠人君は白塗りの化粧をし、金の立烏帽子に水干姿で登場。補佐役の禿(かむろ)2人や長刀鉾保存会の役員らと、最後尾には母、女兄弟も続き、行列を作った。
支えられ
挾箱持(はさみばこもち)
2014年7月13日
武家が公用の外出の際、従者に必要な調度装身具を納めて運ばせたもの。 家格などによって紋や作りの仕様が異なっていたとされる。 寺町御旅所前では、上に掲げ敬意を表している
これを境に稚児は地面に足をつけず強力(ごうりき)さんに担がれて移動。巡行まで祭壇のあるしめ繩の張られた部屋で過ごし、男性だけで食事をする。
台風襲来の日の神用水清祓式
930mHpにまで発達し南西諸島に暴風雨をもたらした台風8号が列島を横断するコースで京都に迫っているこの日、早朝から強めの雨になったりしている。
鉾建て、おむかえ提灯、神輿洗いと重要行事、神事が行われる本日10日、多くの祭関係者が気をもんだことだろう。
それでも千年の歴史を絶やすことなく、京の数々のお祭りは、粛々と手はずに従って行われて来た。
午前6時、宮川堤祓所は清掃され、四条大橋の神用水をくみ上げるところには、斎竹建てられた。
午前10時、四条通大和大路東にある仲源寺に八坂神社宮司、神主、巫女、祇園祭を支える清々講社役員、そして神輿洗いを主催する宮本組が神事用の水を鴨川から汲み上げお祓いするため参集した。
お寺に八坂さんの臨時の手水舎(てみずや)というべきか別に設えられた位置で、参列者は身を清め、くみ上げる桶などの用具とも、お祓いを受け、雨の中、篳篥、笙、龍笛の三管雅楽に送られ鴨川に向かう。
すでに円錐の盛り砂、お清めの砂や御用水の提灯など一式が揃えられ、宮川堤祓所ではなく、仲源寺に神用水が夜の神輿洗いまで取り置かれるようだ。
3つの手桶にくみ上げられた鴨川の水は、仲源寺に持ち帰られ、お祓いの祝詞で神用水となり神輿洗いを待つ。
神輿洗い
道調べから戻った大松明は、四若神輿会の駕輿丁から宮本組に戻された。
神輿洗いの中御座神輿の前後四角を守るかのように照らす4本の松明におけら火から点火された大松明の火が移される。
瞬く間に松明は燃え、うち2本はすぐに南楼門の神輿前へ移動。
そうして、四条大橋へと向かう。
神輿洗いの隊列は、
宮本組
となる。
四条大橋に着くと、台風一過の夜空に差し上げられた。魂振りがあり、橋上北側の斎竹が張られた場所でおろされた。
宮本組が当日朝に汲み置き、神職が清祓した神用水に榊(さかき)で振りかけられ神輿は洗われた。榊で飛ぶ水しぶきは健康祈願や厄よけにご利益があるとされ、子どもを肩車した氏子、駕輿丁、見物客らが水にかからんと熱気に包まれた。
帰路につき、境内舞殿前で駕輿丁が数回巡回するほどの時間に渡り、魂振りが繰り返され、観客のホイット、ヨイットのかけ声も上がり祭の興奮はピークに。
その後舞殿に西、東御座の間におさめられた中御座に三若神輿会によって飾り物が付けられた。宵宮祭で神が乗り移り、神幸祭にのぞむ。
綾傘鉾稚児社参
7日、八坂神社常盤殿にて綾傘鉾の稚児結納の儀が執り行われ、その後本殿に社参し、祇園祭の稚児として「宣杖の儀」「お千度参り」で社参を終えた。
曇天の中、雨にも降られず、滞りなく執り行われた。
結納の儀では、6人の稚児の父親は紋付袴の正装で、幼子は真白く塗られた顔に、金の烏帽子を頭に被り、薄物の狩衣姿である。
鉾町の役員と稚児との結納が交され、養子縁組の固めの盃となる。
常盤御殿を出て、八坂神社南門より社参の行列は本殿に向かった。
神官の先導に従い、幟旗を先頭に、鉾町の稚児には差し掛け傘がさされての行列である。
二礼二拍手一礼、本殿を3周しお千度参りを行った。
綾傘鉾稚児社参、儀式等の詳しくは、
「祇園祭 生稚児結納の儀」にて。
http://kyoto-brand.com/cms/gosho_column/gion-matsuri_yuino/
境内での写真は、寺本雅貴 才蔵さんが投稿写真イベント
「平成26年 恒例 “祇園祭スナップショト” 」
https://www.facebook.com/events/1388766558051127/ に投稿されたもの。