三条御供社に参詣して、三若台若中の会所に訪れた。 午前8時をまわっていた。
玄関先に、三若神輿会会長に副幹事長の姿が見え、
京都府知事を見送るところであったので、記念撮影をさせて貰った。
今日の還幸祭の準備を早朝7時から行う輿丁らの陣中見舞いであったようだ。
帰り際、会所筋向いのガレージで作業する者にも声が掛かっていた。
この藁の選り分け作業は、神輿弁当の竹皮を括るものである。
干された藁の芯だけを残し、藁紐にしているのである。
なぜなら芯以外のところは、引っ張ると切れてしまうのである。
会所の玄関を入ると・・・炊き上がった飯が冷まされていた。
箱の数を聞くと、「一箱が15kかな・・・500箱あるんです」と。
この大きなシャモジで、混ぜ合わせ風を通しているという。
冷め具合が頃合となると、特別に作られた杓子に盛り、箱に押し詰める。
ナント、この早業、次から次へと、二班の飯盛り係の手捌きを見た。
昼までかかり、担ぎ手の全部の神輿弁当を三若神輿会で作っているのだ。
その数、今日は2500食作るという。
盛られた飯は、竹の皮の上に、真っ逆さまに叩きつけられた。
これを彼らは、「弁当打ち」と呼び習わしていた。
沢庵と梅干を添え、黒胡麻塩が振り掛けられる
竹皮の乗った飯は、次々とテーブルを滑る。
そして、竹皮が折られ、藁紐で留められる。
よくしたものだ、どれも昔からあるものだが、今に言う抗菌作用が高いものである。
よくしたものだ、どれも昔からあるものだが、今に言う抗菌作用が高いものである。
三若神輿会は、竹皮がある限り、昔流儀を頑なに守りたいという。
休む間もなく、次から次へと、「パーン」と叩かれ続く。
こうして還幸祭の朝が始まっていた。 そして午後には、御旅所へ向かうことになる。