松明で燃える神輿洗いの朝、
揺らす巨体の見えない主役が
山鉾で3番目の重さとなる7.63トンの部材が右写真の既に組み上がった土台部分と下の残りざっとみたところこんな感じである。中心にたてられる「真木」や「鉾車」濱田見当たらない。これらで長刀鉾が作られる。ご承知のように釘等は使わず、一部は鉄で補強はされているものの木材をほぞで組み合わせ、芸術的な荒縄で縛り結合する。
長い祇園祭の歴史の中でその時々に現れた装飾品も含めた芸術、工学技術、道具、材料を取り入れる、あえてそれを拒否して従来のやり方を守る、の切り分け、判断に興味はそそられるものの、ここに見えている部材たちは、不変の象徴なのかでしょうか。
この鉾建ての手順等は、五所光一郎のコラム「祇園祭 鉾建て きこえる祇園祭を支える黒子の息遣い」に詳しいのでご覧下さい。
http://kyoto-brand.com/read_column.php?cno=080715
「弊切(へいきり)」は八坂神社神官が長刀鉾町に出向き、神事に用いる各種の御幣類を調整する神事、行事である。
会所1階西側にほこらがあった。これは、ここが商家だったころからあるお地蔵さんらしく、移動されずのこる。
その横で保存会1階の全体の長さに匹敵する「真木」を組み立て、調整する。この先端に長刀が付けられる。
鉾車は更に奥深い倉庫にまだしまわれていて姿は見えない。