観客と鉾、日和神楽が明日来る神を「おいで」する
日和神楽(ひよりかぐら)は、7月16日、深夜、四条御旅所また八坂神社へ、祇園囃子を奉納し翌日の巡行の晴天を祈念するものである。十二の山鉾町が行っている。
屋台に太鼓や鉦(かね)を積み、祇園囃子を奏でながら四条通寺町の御旅所へ向かうこの「日和神楽」は大変宵山情緒のある行事だ。
宵山で鉾町や四条通りを埋め尽くす人々をかき分けるように日和神楽形式の台車を曳かれ、進んだ。
函谷鉾や長刀鉾前では、日和神楽出発前の祇園囃子にいっそう力が入る中、神楽を奏でて四条御旅所へ向かう各鉾町の台車との競演が観衆のお祭り気分をいっそうかき立てた。
宵山の人出は、昨年より約13万人少ない約27万人だったという。