オハケ神事

明日(7月24日)の還幸祭に備え、八坂神社の「三条御供社」(さんじょうごくうしゃ)にて午後2時から「オハケ神事」が行われた。
三条御供社はまたの名を「又旅社」といい、祇園祭の起源と言われている『御霊会(ごりょうえ)』が行われた神泉苑の東南の端に位置する。
還幸祭をまえに四隅には斎竹を立て、注連縄が張られた斎芝(いみしば)に順次、3本の御幣(ごへい)が神官によって立てられた。
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3本の御幣は、中御座の素戔嗚尊、東御座の櫛稲田姫命、西御座の八柱御子神の象徴、還幸祭時の神たちの休憩地となる。
明日の神輿渡御での八坂のお戻りになる前に立ち寄られる最重要のポイントを示し、清祓するのがオハケ神事の目的で、神輿渡御、後祭、花傘巡行の奉仕参加の代表が頭を垂れた。

還幸祭での神輿渡御では、三社の神輿は別々のルートを通るが、三社ともが唯一御供社を訪れお祓い、差し上げが行われる。最初に中御座が駐輦し、午後7時頃から奉饌祭が執行される。東御座、西御座が30分ほどの間隔で御供社前で祭典を行う。

神泉苑

神泉苑は祇園祭発祥の地である。ここに大和66国を現す、66本の鉾が立てられ、大流行した疫病の鎮静を願った。
八坂神社の「中御座御輿」が神泉苑に渡御し、神泉苑の前でお祓いを受ける。

三若神輿会会所

sanwaka-kaisho_1八坂神社の主祭神素戔嗚尊がお乗りの中御座神輿は三若神輿会が担ぐがその会所が三条御供社の近くにある。
オハケ神事でも三若の若衆が奉仕をしていた。

四条御旅所 無言詣り

御旅所にて神宝奉安

八坂神社の四条御旅所には、神幸祭(7/17)に三社の神が市中に下られ町衆の無言詣りを受けている。
この神輿が鎮座の間、毎日お参りすると願いが叶う。参拝中、御旅所から自宅の間に一言も口をきいてはならない。
口を開けば、願いは叶わない。

大政所御旅所

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還幸祭神輿渡御途中、大政所御旅所においては、中御座神輿、西御座神輿が安置、祭典が行われている。

御手洗井

祇園祭の宵々山(七月十五日)から還幸祭(同二十四日)の間だけ開放される井戸が御手洗井である。ここもかつて祇園御旅所があり、祭られている牛頭天王に、毎日この井戸の水を霊水として供えていたという。
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少将井御旅所旧跡

四条京極に御旅所が移される以前、少将井神輿(櫛稲田姫命)を安置した御旅所が中京区車屋町通夷川上ル辺りにあった。
現在は、小祠が京都御苑内宗像神社境内に移設され祀られている。

三条御供社
〒604-8331 京都市中京区三条通大宮東入ル御供町
神泉苑
〒604-8306 京都市中京区御池通神泉苑東入門前町166
三若神輿会会所
京都市中京区今新在家西町
四条御旅所
京都市下京区四条寺町東入
大政所御旅所
京都市烏丸仏光寺下ル東側大政所町
御手洗井
京都市中京区烏丸錦上ル手洗水町
少将井御旅所旧跡
〒604-0862 京都市中京区烏丸夷川上ル少将井御旅町