「曵初め」の12日、函谷鉾、鶏鉾、月鉾、菊水鉾、長刀鉾の順に、四条通で鉾の試運転があった。
17日の山鉾巡行を思わせるほどの観衆で、待ちきれないのか鉾を取り囲み、
あるいは、路上に出て綱を持つ人まであった。
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午後1時過ぎ、行くか行くまいかとそわそわ。
後悔先に立たず! よし、急ぎの仕事の手を止め、四条通へと。
午後2時過ぎ、函谷鉾の見える中信本店の前に立てた。
鉾の辻から会所へ戻るところである。
函谷鉾の半時間後は鶏鉾、市営駐車条の中から見下ろせる場所を確保するため、場所を移動する。
ここなら囃子方と同じ高さである。そろそろ乗り始める頃を捉えられた。
鉾の辻とはよく言ったものだ。菊水鉾を背後に四条から綾小路へと。
菊水鉾も曳かれ始めた。
四条通に月鉾、室町通に鶏鉾が見える。 しまった。
函谷鉾、長刀鉾を背景にしたカットは来年のお楽しみである。
長刀鉾の周りは狂気の沙汰で、歩道を歩くことは叶わない。
毎度のことながら、地下道を使い移動しながらの見学である。
生稚児の太平の舞を、なんとか捉えられた。
という風に、目の前を鉾は通り過ぎていった。
京都の夏を感じさせて貰えた曵初めである。