祇園祭神幸祭の神事が八坂神社で執り行われ、寺町四条お旅所までの神輿渡御の出発となる。
その一足前を先導するのが、久世駒形稚児と神宝である。
これが重要で、スサノオの荒御霊を胸にさげている。
四条通祇園石段下が人垣に包まれている頃、境内では神幸祭と渡御の準備が行われ、
舞殿の周りをまわり、南楼門から出御し、元祇園を折り返し(中御座・東御座)、
東大路に出て、右北に進み西楼門前(祇園石段下)に三基は出揃う。
中御座神輿はスサノオの和御霊である。
二基(中御座・西御座)は四条通を東へ、二基(東御座・東若御座)は東大路を北へ進み、
祇園町を通り、各々氏子町の巡幸路を練る。
先導の久世駒形が四条御旅所に到着すると、
神宝を御旅所に飾る準備がされ、神輿を待つ。
三基の神輿は次々と、神輿会旗を靡かせ、神輿は揺さぶられ、
御旅所に7日間駐輦(ちゅうれん)される。
この場の空気は筆舌に表わしがたい。是非お出かけを。
御旅所は深夜におよび、帰宅には日が変わる。
長刀鉾など23基の巡行終了後からが祇園祭の始まりなのである。