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函谷鉾
難を逃れる
中国の戦国時代(前403〜前221)斉の孟嘗君が讒言にあい、秦の国を逃れて中国の古い関所、函谷関に着いた時、家来に鶏の鳴き声をまねさせたところ関門が開き難を逃れたという故事に因む。
鉾では始めて稚児人形が作られ、一条忠香卿により「嘉多丸」と命名され、以後稚児人形を用いている。 前懸(まえがけ)は旧約聖書の創世記を描いたタペストリー(16世紀末作)で重要文化財。
真木(しんぎ)
芯棒ともいわれ、上から鉾頭(ほこがしら)、大幡(おおばた)、天王人形(孟嘗君)、関、角幡(かくばた)、榊(中央に金幣)、しゃぐま垂れ、網隠し(あみかくし)の装飾。
使われる縄の総延長は5,6千mに及び、丸く束ねられた縄を一旦解いて、作業がしやすくなるように往復運動による束ね方に直され、木槌で叩いて部材の角に馴染ませながら縄絡みを施す。
平成26年は、台風10号が近づく中の鉾建てとなった。
鉾頭(ほこがしら)の月と山型は山中の闇をあらわす。
鉾の後姿を飾る見送りは文字ばかりでその珍しさで目を引く。内容は密教経典や弘法大師の書物から引用されている。模範的な書の手引きとして空海の真蹟を広く紹介するとともに選ばれたという。天明の大火(一七八八)に焼失後、五十年後の天保十年(一八三九)天保の再興にあたり、より立派に新調された。
函谷鉾ギャルリ
四条河原町、辻回しへ
御池新町で
鉾町に帰着
鉾データ
重 量
約12トン
高 さ
地上から長刀の上まで約24メートル
車 輪
直径186cm 車輪(中央)は237cm、車軸(前後)間は475cm
大屋根
朱漆塗り切妻板葺き、北流れ、南流れ合わせて二十四枚。
石 持
牛持ともいう。小口20cm×43cn長さ7m。重さは二本で470kg。
音頭取
曳子の指揮者2人。(辻廻しの時は4人)
屋根方
4~5名
囃子方
約70名
曳 子
約70名
その他
建方・車方など多数が必要。
関連行事
6月 29日
愛宕神社参拝
7月 1日
吉符入り
7月 1日~8日
函谷鉾囃子方「嘉多丸会」二階囃子
7月 3日
除け粽 袋詰め
7月10日~12日
鉾建て
延べ180人日
7月12日
曳初め
7月16日
日和神楽 午後10時前
公式サイト
http://www.kankoboko.jp/
四条通室町東入函谷鉾町89 函谷鉾ビル