山鉾巡行の歴史と文化を紹介

祇園祭は、蔓延する疫病を防ぐ目的で平安時代初期から催された御霊会に始まるとされます。もともと朝廷や貴族の祭祀として執り行われていた祇園祭は、時代の変遷と共にさまざまな要素が加えられるようになり、中世になると、祭りの担い手として町衆の存在が強くあらわれ、巨大な山鉾が次第に姿をみせるようになり、町衆の経済力を背景に、華麗な山鉾が巡行する様相が祭りの中でも大きな位置を占めるようになります。
▲鶏鉾後懸 朝鮮毛綴

 

祇園祭に登場する山鉾には、長大な鉾を中心に据えた巨大な鉾や、様々な意匠で故事来歴の場面などを再現した山など、さまざまな建造物があり、それぞれの山や鉾には、幕類や錺金具など美しく由緒もある品が数多く用いられ、国内はもとより遠く中国やヨーロッパの美術工芸の粋が集結しています。
都大路を悠然と進む山鉾の姿は動く美術館と呼ばれ、日本を代表する文化財に位置付けられているのです。
▲『都名所図会』

 

今回の展示では、祇園祭における山鉾の歴史や文化について、江戸時代の古記録なども展示しながら、その魅力を総合的に紹介してゆきます。


主な展示品
・ 放下鉾後懸 朝鮮毛綴   室町~安土桃山時代 重要有形民俗文化財
・鶏鉾後懸 朝鮮毛綴   江戸時代前期 重要有形民俗文化財
・『後の祇園祭船鉾之図』昭和7年(1932)
・『都名所図会』安永9年(1780)
・ 長刀鉾模型 昭和時代
・ 月鉾模型 明治時代▲月鉾模型

*出品する資料は公益財団法人鈴鹿山維持会の所蔵品です。
*展示資料は都合により変更する場合がございます。

 

京のまつり
7月2日(火)-7月28日(日)
月曜日休館(祝日の場合は翌日休館、ただし7月16日は臨時開館)
京都府京都文化博物館 2階 総合展示室

 

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